し尿処理

三郡クリーンセンター
し尿処理工程

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し尿処理工程

し尿処理工程

◉受入貯留設備

受入室の出入口ドアは自動開閉し、臭気が外へ漏れないようにします。
受入口とバキュームカーのホースは、特殊はカップリングで直結され、臭気や汚物を漏らすことなく衛生的な作業ができます。
投入したし尿や浄化槽汚泥は夾雑物除去装置等で布、紙、砂等を除去して貯留します。

受入室

◉主処理設備

前処理されたし尿や浄化槽汚泥は、無希釈で処理されます。
各反応槽では、活性汚泥の微生物が有機物、窒素物を分解除去します。
生物膜分離限外ろ過装置で活性汚泥と処理水を完全に分離した後、高度処理設備へ送ります。

◉高度処理設備

主処理水に凝集剤を注入し、リンやCODを凝集沈殿分離します。さらに、凝集膜分離限外ろ過装置で浮遊している細かい固形分をろ過します。
残った色度成分も活性炭吸着塔で除去され最終的には無色透明無臭の処理水となります。処理水は雑菌後放流します。

◉汚泥処理設備

前処理で発生した渣と主処理・高度処理で発生した汚泥を処理します。
し渣と汚泥の一部は、脱水してから焼却します。
その他汚泥は、汚泥脱水機で脱水してから脱水汚泥ホッパから場外へ搬出し、肥料などとして再生されます。

◉脱臭設備

各処理工程で発生する臭気は、濃度別に吸引捕集します。
臭気は、酸、アルカリ溶液による洗浄処理、活性炭による吸着処理により、完全に脱臭された状態で大気に放出されます。

◉その他の設備

中央監視室では、施設全体の運転状況をコンピュータにより集中監視し効率のよい運転管理を行っています。分析室では、きびしい放流規制値を維持するために必要な水質分析を実施して、水質の管理を行っています。

◉処理水の変化

(左から)反応槽液、生物膜分離水、凝集膜分離水、放流水、水道水

膜モジュール内の液の流れのしくみ

吸引式平膜膜モジュールは膜モジュール部、循環タンク部、散気部及び吸引ポンプで構成されています。
膜モジュール内の膜間流路に気泡を混入することにより、循環タンクと膜間流路との間で循環流を発生させます。この気泡流により、膜内の汚れを防止します。このため、安定したろ過速度を長時間維持でき、消費電力を大幅に削減できます。

施設の性能

pH (水素イオン濃度) 5.8 〜 8.6
BOD (生物科学的酸素要求量) 10mg/ℓ 以下
COD (化学的酸素要求量) 15mg/ℓ 以下
SS (浮遊物質量) 5mg/ℓ 以下
T-N (総窒素) 15mg/ℓ 以下
T-P (全リン) 1mg/ℓ 以下
色度 20度 以下
大腸菌群数 1000個/㎤以下