三郡クリーンセンター

三郡クリーンセンター

クリーンセンターの役割

クリーンセンターは、生活の場からし尿を容易に、かつ迅速に排除し、排除したし尿を環境に悪影響を及ぼすことなく衛生的に処理する施設で、公衆衛生の向上及び生活環境の保全をはかる上で極めて重要なものです。
わが国のし尿処理は、し尿処理施設、浄化槽及び公共下水道によって行われていますが、し尿処理施設は、し尿の衛生的な処理の観点から経済的であること、増えつつある浄化槽から排出される汚泥の処理を容易に行うことができることなどから、その役割はますます重要となってきています。
三郡クリーンセンターは、このような状況のもとで、平成12年3月に南アルプス市、市川三郷町、富士川町の1市2町の生活環境の保全、向上を目的として竣工されました。

施設概要

名称 し尿処理場「三郡クリーンセンター」
所在地 山梨県南アルプス市東南湖1080番地
投入開始 平成12年4月〜
処理方式 膜分離高負荷脱窒素処理+高度処理設備
処理能力 1日当たり 61㎘
構成 ・南アルプス市
・市川三郷町(旧市川大門町、旧三珠町)
 旧六郷町は、峡南衛生組合へ加入
・富士川町(旧鰍沢町、旧増穂町)
※中央市、昭和町は中巨摩地区広域事務組合に加入
※旧豊富村(中央市)は、農業集落排水および青木ヶ原衛生センター加入
三郡クリーンセンター外観
施設図

し尿処理場の建設経過

昭和36年6月10日
関係7町に於いて建設計画樹立
(櫛形・甲西・若草・市川大門・三珠・増穂・鰍沢の7町)
昭和37年3月30日
関係7町で一部事務組合を設立
昭和37年5月10日
一部事務組合設立知事認可
昭和37年12月25日
敷地 8,028 ㎡(2,432 坪)買収
昭和38年8月1日
起工式
昭和38年11月1日
工事着工
施設処理方法:消化方式、処理能力:1日 54 ㎘、建設工事費:72,458,000円、工事施工者:東京荏原インフェルコ株式会社
昭和40年2月10日
工事完成
昭和40年2月15日
投入開始
昭和40年3月23日
竣工式

第2期工事

増設工事1日30㎘を増設、消化方式を酸化方式に改良し、処理量を1日84㎘とする

昭和49年10月1日
工事着工
工事費:381,306,000円、付帯工事費:3,800,000円、工事施工者:東京アタカ工業株式会社
昭和50年8月31日
工事完成
昭和50年9月1日
投入開始
昭和57年8月
脱臭装置改良工事
工事費:25,800,000円、工事施工者:品川ファーネス

新設工事

平成9年9月〜平成11年度「し尿処理施設整備事業」(3ヶ月継続事業)、1日の処理量61㎘

平成11年3月31日
処理棟、プラント機器、焼却炉、電気計装設備の完成検査
工事施工者:日本鋼管(株)(現JFEエンジニアリング(株))
平成11年6月10日
新施設の試運転開始〜7月末(約2ヶ月間)
平成11年6月22日
処理棟建築確認
平成11年8月1日
脱新旧施設の全面切り替え
平成11年9月1日
旧施設の解体撤去
平成12年1月6日
管理棟、車庫棟、外構工事の仕事始め
平成12年2月中
ばい煙、給排水等すべての施設設備の性能検査
平成12年3月6日〜10日
建設工事全体の完成検査
平成12年3月8日
山梨県建築確認検査
平成12年3月15日
三郡クリーンセンター建設事業完成届出
平成12年4月13日
竣工式
◎事業費
工事費 2,142,000千円
設計管理費 58,540千円
合計 2,200,640千円
◎事業費財源
国庫補助金 320,791千円
県補助金 20,948千円
起債 1,670,600千円
一般財源 188,301千円
合計 2,200,640千円
◎施設内容
管理棟
構造 RC造2階建
建築面積 319.561㎡
延床面積 521.903㎡
処理棟(三郡クリーンセンター)
敷地面積 8,028.88㎡
構造 RC造2階建(地下1階)
建築面積 1,086.28㎡
延床面積 2,107.293㎡
車庫棟
構造 鉄骨造平屋建
建築面積 186.906㎡
延床面積 168.346㎡